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息の合った

息の合った術者と前立ちの関係を例えるならば
何と言えばいいのだろうか、と。
術野を見ながらぼんやりとそんなことを考えていました。

夫婦?兄弟?師弟?‥‥‥どれもしっくりこないので、
「息が合った術者と前立ち以外の何物でもない」を
賞賛の言葉として彼らに贈ろうかなどと、
自分の想像力の欠如を誤魔化してみたり。

「ここ」
「うん」
「あー、」
「そうだよね、こっちで‥‥そうそう」
‥‥‥さっぱりわかりません。
でも、それでいいんだなという感情は、安心感。
そして聞き取れる会話はくだらない世間話だけになってしまうのですけど。

「おっまえ、あれやりすぎだろ」
「先生また余計なことを。ほんっとーに、余計なこと言ってますよ」
あ、ここは単に中坊の先輩後輩のようだわ。

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入室から退室まで2時間ちょっと。
なんの変哲もない結腸癌手術?
いえいえ、あなたはやっぱり凄いです、N先生
# by fabius_a | 2008-10-29 23:57 | せんせい

よるのびょういん

「よるのびょういん」、絵本のタイトルです。
30年前の医療の現場がモノクロで映し出されていて
興味深いものがあります。

三井記念だか河北総合だかの都内の病院で、
小学生の男の子が急性虫垂炎の手術を受けるドキュメンタリー(風)なのですが
脊麻のアウェイク(アウェイクは当たり前か?)、
いまを考えると、凄いです。

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30年以上くらいの昔の麻酔で、
「麻酔で辛かった思い出」として聞くものの中では
虫垂炎の「脊麻が辛かった」がダントツだと思うのですが、
諸先生方どうですか?
(当時はそれに比べて全身麻酔の場合、
 覚めがゆっくりで辛かったことも何も覚えていないというのが
 その一因かもしれませんが。)

昔の針は太かった。局麻もしてなかった(らしい)。
今なら全麻の適応となるような手術だって脊麻でやってただろうし
そりゃ辛かったことでしょう。

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わたしが辛かったのは、局麻のレク(小学生時)かな。
全麻で目が覚めたらまだ砕石位で気管チューブの刺激で苦しくて
抜管時に喘息発作おこしたときかな(大学生時代)。
エピでデュラパンされたときはそんなに辛くなかった(麻酔科医時代)。

‥‥‥いやいや麻酔って、ほんとうは全然辛くないんですってば。(汗
# by fabius_a | 2008-10-27 23:30 | わたし

自己レス

麻酔学会認定病院だからといって
いい麻酔が受けられると限ったわけじゃないですよね。
だって「いい麻酔」の尺度が定まってないんですもん。
それに麻酔科医だってピンキリ。‥‥‥でしょう?

安易に麻酔科学会認定病院を勧めるのもなんだかなあという気もしますが、
それ以外に客観的に評価する方法もなかなか見つからないのですよ。
結局は、「担当の外科の先生が信頼している麻酔科医」を
信頼してください、というのが妥当な気がするんですが
それも決定的ではないというのも時に目にするようなしないような。

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とにかく、諸外科の先生たちには
信頼できる麻酔科医とお仕事してくださいねと思うような
それには数が足りなさ過ぎてまた単なる理想論になっているような。
# by fabius_a | 2008-10-27 23:17 | かんじゃさん